バーボンウイスキーに代表される一部のウイスキーは、甘くて豊かな香りが楽しめますね。しかし、ウイスキーは糖質0で、甘味は感じないはず。なのに何故ウイスキーは甘いのでしょうか?
この記事では、ウイスキーの甘味はどこから生まれているのか、その理由とおすすめの甘いウイスキー4選を紹介します。
何故ウイスキーに甘みが付くの?
何故、甘いウイスキーは甘いのでしょうか?その理由は、大きく分類すると以下の3つです。
・原料による甘み
・樽による香り
・エタノールによる刺激
原料による甘み
ウイスキーの原料は、
・大麦
・ライ麦
・トウモロコシ
が主流ですが、この中でもトウモロコシは甘い風味が特徴です。
そのため、トウモロコシを主原料にしたウイスキー、いわゆるバーボンウイスキーやコーンウイスキーは甘い風味が楽しめます。
バーボンウイスキーって何?という方はこちらの記事を読むとウイスキーの種類がわかります。
樽による香り
ウイスキーは、樽の中でじっくり長期間熟成されることで、樽固有の芳醇な香りが染み込みます。香りは樽によって異なり、例えばホワイトオーク樽であればバニラのような香りが、シェリー樽であればドライフルーツのような香りがします。
「熟成させる入れ物でそんなに風味が変わるの?」と疑問に思うかもしれませんが、
例えばバーボンウイスキーは、内側から焦がしたオーク樽(未使用)で熟成させなければならないと規定されています。ウイスキーの味付けにおいて、樽による熟成はどれだけ重要かがわかりますね。
アルコールによる刺激
アルコールが口を刺激したとき、同時に甘い香りを嗅いでいると、口の中の刺激も「甘く」感じやすいそうです。そのため、アルコール度数が高く、甘い香り豊かなウイスキーを飲むと口の中も甘みを感じるというわけですね。
直接甘みを加えたフレーバードウイスキーも
さきほど挙げた3つの理由以外に、甘いウイスキーがあります。それは、ハチミツやメープルシロップ等をブレンドしたウイスキーです。「フレーバードウイスキー」と呼ばれている種類ですが、日本ではウイスキーとしてではなく、リキュールとして販売されています。
直接ハチミツ等を加えているため、とても甘いです。ハイボール等で薄めて飲むといいでしょう。
ただしこちらは一般的なウイスキーとは違い、ハチミツ等が加わった分の糖質がありますので糖質制限中の方はご注意ください。
おすすめの甘いウイスキー4選
ここでは私のおすすめする甘いウイスキーを紹介します。
まろやかでバーボンの甘味が全面にでる「メーカーズマーク」
「メーカーズマーク」は、ブレンデッドのバーボンウイスキーです。一般的にバーボンにはライ麦が使用されますが、「メーカーズマーク」は冬小麦を使用することで、ふくらみのあるまろやかさを実現しました。
焦がしたホワイトオーク樽から生まれるカラメルとバニラの香りが楽しめます。値段も2,000円程度と手頃です。
19世紀から変わらない製法「アベラワー・アブーナ」
「アベラワー・アブーナ」は、シングルモルトのスコッチウイスキーです。シェリー樽熟成による風味豊か。ドライフルーツやジンジャー等の様々なスパイスとシェリーの香り、そしてビターチョコレートのような味わいが特徴です。
「アブーナ」とはゲール語で“起源”を意味しており、19世紀の創業当時と同じ製法を続けています。
フルーティーな香りでとても飲みやすいのですが、アルコール度数60度とウイスキーの中でも高めの度数のため、飲みすぎに注意!
だるまの愛称で親しまれるジャパニーズウイスキー「オールド」
「オールド」はブレンデッドのジャパニーズウイスキーです。だるまのような特徴的な見た目で、ウイスキーといえばこの瓶姿を思い浮かべる人も多いと思います。こちらもシェリー樽による熟成がされており、華やかなベリー系の風味とキャラメルの香りが楽しめます。
値段も1,800~2,000円程度でお手頃ですね。
「サントリーオールド」の魅力についてもっと知りたい方は、こちらの記事を読んでいただけると幸いです。
ハニーの豊かな風味を加えたリキュール「ジャック・ダニエル テネシーハニー」
「ジャック・ダニエル テネシーハニー」は、テネシーウイスキーにハチミツを加えたフレーバードウイスキーです。天然のハチミツやローストナッツの豊かな香り、ハチミツの上品な甘みが楽しめます。とても飲みやすいので普段ウイスキーを飲まない方にもおすすめです。
ちょっと変わった楽しみ方ですが、バニラアイスにちょっとかけて食べると最高です。
まとめ
甘いウイスキーと一言でいっても、様々な味わいが楽しめるのがウイスキーの良い点ですね。本当に種類がありますので、自分好みの甘いウイスキーを見つけてみてはいかがでしょうか。
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