ライフライン(水・電気・ガス)が使えないときの防災術を簡単解説

ライフラインが使えないときの防災術アウトドア
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 地震や大雨などの災害によって困るのがライフラインが使えなくなることです。特に在宅避難をしていると、とても困ります。そこで今回は、ライフライン(水・電気・ガス)の代替策を考えました。アウトドア用品が活躍します。

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地震の大きさによって変わるライフラインの復旧時間

 「地震10秒診断」では、現在地や任意の地点での震度5弱から震度7までの、これから30年以内に起こる地震予測と、電気・ガス・水道の復旧にかかるおよその日数を知ることができます

 たとえば、筆者のいる東京都多摩地方の某市の地震予測とライフラインの復旧にかかるおよその日数は以下の通りです。

 
30年以内に起こる地震予測停電※1ガス停止※1断水※1
5弱100%1日1日2日
5強89%2日4日7日
6弱45%3日12日20日
6強9%4日21日32日
7筆者が調べた地域では震度7の条件設定はできませんでした※2
※1 ライフラインの復旧速度を「普通」に設定して診断しています。
※2 調べる地域によっては震度7の条件設定があります。
(南海トラフ地震で被害が想定される地域では震度7の条件設定ができました)

 この表からも分かるように、地震の大きさによってライフラインの復旧にかかる時間は大きく変わります復旧には電気、ガス、水道の順で早いです。震度6を超えるとガスと水道の復旧にかかる日数はとても長くなります。

 防災・減災の観点から、ライフラインの供給が再開されるまでの間、3日間~7日間分はさまざまな物を備蓄しておく必要があります

ライフラインが使えないとき【電気】

コールマンマルチパネルランタン
コールマン マルチパネルランタンは光量が強い。4枚のパネルは充電式で分離もできるので複数箇所で同時に使うこともできる
出典:Amazon

 防災グッズとして、停電時のために懐中電灯を用意している方も多いと思いますが、停電時や在宅避難時には光量が多いアウトドア用のLEDランタンが活躍します。
 光量が強すぎる場合は、本体に半透明のビニール袋をかぶせると光がやさしくなります。

注意! 屋内やテント内では絶対に燃料系ランタン(ホワイトガソリンやLPガス)を使用しないようにしてください。一酸化炭素中毒や火災の危険があります。

停電時に備えて用意しておきたい物
・LEDランタンやヘッドランプ
・モバイルバッテリー
・電池式/手回し充電式携帯ラジオ
・暖や涼がとれる物(アルミシートやうちわなど)
・乾電池
現金(ATM引き出し、キャッシュレス決済ができないため)

新聞紙で暖をとる
 電気やガスが使用できず、暖をとれないときにおすすめの方法です。
・上着を作る(テープなど)
・靴下と重ねて履く
・ポリ袋と組み合わせる
・腹巻きを作る(ラップ)

 新聞紙以外に役立つアイテムの紹介や色彩効果を利用した体温調節についてなど載っています。

新聞紙で暖をとる方法、東京防災より
出典:東京防災 p192~193より
(PDFファイルがダウンロード表示されます)

スマホのバッテリーを長持ちさせるコツ
 スマホなどの携帯電話端末は情報を得られるだけでなくLEDライトとしても活躍します。
 たとえば、地震災害でどこかに閉じ込められてしまった時。自分自身でコントロールできる光(スマホのLEDライト)というものは自分自身をとても勇気づけてくれるそうです。停電時には懐中電灯の代わりにもなります。このようにマルチに活躍できるスマホのバッテリーを長持ちさせるコツはこちらです。

①省電力モードをオンにする
②ディスプレイを暗くする
③電波送受信の設定をオフにする(Wi-Fi, Bluetooth, GPS(位置情報)をオフにする。機内モードをオンにしてモバイル通信をオフにする)
④起動しているアプリを終了する

ライフラインが使えないとき【ガス】

スノーピーク卓上コンロ
スノーピークHOME&CAMPバーナー(卓上コンロ)はコンパクトになるので防災グッズにも向いている
出典:Amazon
コールマンホワイトガソリン
ホワイトガソリン
出典:Amazon
コールマンLPガス
LPガス
出典:Amazon

 ガスが使えないときに役立つのが、お鍋やすき焼きのときに使うような卓上ガスコンロです。こちらも水と同様にガスボンベを定期的に使用して、使用期限(製造から約7年)が切れないようにする必要がありますので、ローリングストック法で備えましょう(ローリングストック法については「水道が使えないとき」をご覧ください)。

 アウトドアをする方なら、ホワイトガソリンやLPガスを使用するバーナーストーブがおすすめ。キャンプに行っている感覚で使用できますし、普段のキャンプが防災訓練にもなります。また、バーベキューコンロを使うという方法もありますが、炭や薪などを屋内で使うのは一酸化炭素中毒などの危険がありますので絶対にやめましょう。必ず屋外で行ってください

ガス停止時に備えて用意しておきたい物
・カセットコンロ、ガスボンベ
・ライター
・ドライシャンプー、体拭きシート
・火を使わずに食べられる食品(缶詰など)

ライフラインが使えないとき【水道】

水の備蓄 おすすめはローリングストック法

 災害備蓄用で5~7年の長期保存ができる飲料水もありますが、おすすめは「ローリングストック法」による水の備蓄です。

東京防災日常備蓄
ローリングストック法(日常備蓄)
出典:東京防災 p85 (PDFファイルがダウンロードされます)

持ちすぎず、無駄がない食料品の備蓄「ローリングストック法」
 災害に備えて食料品を備蓄するとなると、真っ先に思い浮かぶのが、賞味期限が3~5年と長く、水や熱を使わなくても食べられる非常食です。でも、そうした非常食は種類が限られているうえ、食べなれていないために口にあわないことがあります。
 そこで、おススメしたいのが、「ローリングストック法」です。これは、家族がいつも食べている食材・食品や、好きなものを多めに買っておき、普段の食事で消費したら、使った分を補充し、つねに一定量を家庭に備蓄するというものです。
 ローリングストック法には、以下の3つのステップがあります。

【STEP1】食べなれた食品を備蓄する
家庭で日ごろ食べなれている食品を中心に、災害時に必要とされる目安の「家族の人数×7日分」の食料品を備蓄する。

【STEP2】日常的に料理に使用する
備蓄した食品が賞味期限切れにならないように、日常的に消費し、新しいものに入れ替える。

【STEP3】消費した分を補充する
食べて消費した分は忘れずに買い足して補充し、必要量を下まわらないようにする。

引用元:パナソニック公式ホームページ

 水は1人1日3L×家族の人数×7日分が必要になります。4人家族だと84Lが必要になり、2Lのミネラルウォーター42本分(7ケース)になります。
 水の置き場には場所を取りますが、普段からミネラルウォーターの水を飲んだり、コーヒーやお茶に使ったりすることで、美味しく飲める上に、賞味期限切れになることを防げます。使ったら、使った分だけ新しく購入するのを忘れないようにしましょう。

断水時に備えて用意しておきたい物
・水(1人1日3L×人数×7日分)
・簡易トイレ(凝固剤、消臭剤、黒色のポリ袋)
・食品包装用ラップ
・給水袋(大型ポリ袋で代用できる)
・ウェットティッシュ、除菌シート

補足。ライフラインが使えないときは、お湯・水なしで使えるドライシャンプー、体拭きシート、歯磨き用ウェットティッシュが必需品!

 水やガスが使えないときに苦しいのが、髪の毛や身体のべたつきや歯磨き。そんなときに役立つのが、ドライシャンプーや清拭せいしき剤と言われるような体拭きシート、歯磨き用のウェットティッシュです。

 ドライシャンプーはお湯や水がなくても使えるシャンプーで、最近ではスプレーやミスト、ジェルなど様々なタイプが出ています。洗ったようなサッパリ感が欲しいならフォームタイプがおすすめですが、泡ふき取り用のタオルが必要になります。

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