夏が近づいてくると飲みたくなるもののひとつにビールがありますよね。「クラフトビール」「ペールエール」「ピルスナー」・・・ってよく見かけますけど、何なのでしょうか?知ってるとビールがさらにおいしくなる!?いまさら聞けない基本を簡単解説します。
ビールとはどんなお酒?その定義
ビールとは、主に大麦を発芽させた麦芽の糖化液にホップを加えてアルコール発酵させて作るお酒の一種です。発酵のさせ方や原材料の違いによってさまざまな種類のビールが作られています。
結論。ビールの種類、つまりこういうこと。
ビールの種類はその作り方から大きく分けて「ラガー」と「エール」に分けられます。さらに原材料の違いなどからさまざまな種類が作られています。
有名どころの「ピルスナー」「ペールエール」「スタウト」「IPA」「ヴァイツェン」の5種を1つずつ簡単に解説していきます。
ビールの種類「クラフトビール」
Wikipediaによると「クラフトビール (英語: craft beer) とは、英語で『職人技のビール』『手作りのビール』などを意味する表現で、大手のビール会社が量産するビールと対比して用いられる概念。日本語ではクラフトビアと表現されることもある。地ビールとも呼称される。」とあります。
「クラフトビール」とは地元や観光地などでよく見ることのある「地ビール」と同じ意味でした。
ビールの種類「ラガー」と「エール」
ビールは発酵のさせ方によって大きく「ラガー」と「エール」に分けられます。
「ラガー」は下面発酵によって作られたものを指します。この発酵の特徴は低温長時間発酵で雑菌があまり繁殖することなく、つねに品質を一定に保ってビールを作ることができるので、大量生産に向いています。大手のビールの多くは「ラガー」になります。
一方の「エール」は上面発酵されたもので、その特徴は高温短時間発酵で深い味わいと飲み応えがあるビールができますが、大量生産には向いていません。「クラフトビール(地ビール)」の多くが「エール」で作られています。
ビールの種類「ピルスナー」
ピルスナーは、チェコのボヘミア地方のピルゼン市を発祥とするビールのスタイルの一種です。下面発酵ビールであり、ホップが生む爽やかな苦味が特長です。アルコール度数は4~5%の製品が多いです。現在、世界中で醸造されているビールの大半はピルスナーです。
日本の大手ビールメーカーが作る黄金色のビールはピルスナーです。爽快なのど越しとキレの良さが特徴で、軽い口当たりで冷やして飲むのがおすすめです。
つまりピルスナーはピルゼン生まれのラガービールということになります。
ビールの種類「ペールエール」
ペールエール(またはペール・エール)はエールが名前に付く通り、上面発酵されるエールの一種です。ペールとは「薄い」という意味で、材料に淡い色の大麦麦芽を使用しています。色が金色から銅色の液体でアルコール度数は3~4%と低めで飲みやすいです。
ピルスナーに比べて香りも苦みもしっかりあるビールで、最もスタンダードなクラフトビールでもあります。
つまりペールエールとはエールの中の1つの種類ということになります。
ビールの種類「スタウト」
スタウトは、麦芽化せずに黒くなるまで焙煎した大麦を使い、上面発酵によって醸造されたビールです。
独特の苦みと香りがあり、泡がクリーミーなのが特徴な黒色のビールです。コクが強く濃厚なので好き嫌いは分かれるかもしれません。
上面発酵なのでスタウトはエールの一種ということが分かります。
ビールの種類「アイピーエー(IPA)」
正式名称は「India Pale Ale(インディア・ペール・エール)」といい、ホップのもつ香りや苦みがかなり強めなのが特徴です。「インディア~」ですがイギリス生まれで、大航海時代に当時イギリスの植民地だったインドまでビールを持っていこうとして大量のホップを入れたことから生まれたスタイルと言われています。アルコール度数も高めで、ホップの強い香りと苦みが特徴です。
エールの一種でホップをたくさん使ったペールエール、ということになります。
ビールの種類「ヴァイツェン」
ドイツ語で小麦を意味する「ヴァイツェン(Weizen)」は、通常のビールが大麦を発芽させた麦芽を用いているのに対し、小麦麦芽が50%以上使われています。小麦は大麦に比べてたんぱく質が多く、ろ過をしないため白く濁ります。そのため別名ヴァイスビア(白ビール)とも呼ばれています。
ヴァイツェンはフルーティーな香りが豊かで、ホップが少ないので苦みも少なく、舌触りもよくて「まるで飲むパンのようだ」と言われるほどです。
ヴァイツェンは上面発酵なのでエールの一種です。
まとめ
自分でも調べていて勉強になりました。これからはお店で飲むときに、ビールの種類がどんなものなのか気にしながら飲んでみるのも楽しいですね。
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