ウォッカは飲むためのものですが、ウォッカには様々な活用法があります。
ウォッカの活用法①貨幣として
歴史的にはウォッカは貨幣として利用されてきました。旧ソ連では労働者が受け取る賃金が、お金の代わりにウォッカということがあまりにも常態化していたため、政府が禁止令を出すほどだったとか。1970年代ペプシコーラが旧ソ連で販売するため、ソヴィエト政府の工場建設を支援しましたが、財政難で苦しんでいたソヴィエト連邦は貨幣の代わりにウォッカで支払ったという逸話もあります。
また、国家規模の経済危機に備えて、ウォッカを貨幣として備蓄する人もいるとか。ウォッカが貨幣代わりに選ばれる理由は、①日持ちする②持ち運びできる③小分けできる④ウォッカそのものの需要が高い(価値がある程度保証される)からだそうです。過去にウォッカが貨幣代わりになった理由も同様でしょう。
ウォッカの活用法②美容品として
ウォッカはアルコール度数が高いため、顔の油分を取り除き毛穴を引き締める収斂剤として使われたり、ウォッカをベースにした顔やボディ用のスクラブローションが販売されています。
また、足の臭いを消すのに、希釈したウォッカに足を浸すと効果があると言われています。
ウォッカの活用法③芸術品として
ウォッカの瓶は芸術品としても価値があります。他のお酒に比べてユニークな瓶が多いのは、味に個性が出しづらい側面があるためでしょうか。
また、オシャレな瓶が特徴的な「アブソルートウォッカ」では、アブソルートウォッカをテーマにした芸術作品を表彰する「アブソルートクリエイティブコンペティション」を毎年開催しています。最優秀者には2万ユーロ(日本円で約250万円)となかなかのもの。
ウォッカの活用法④衛生用品として
コロナウイルスの流行により、この活用方法は最も有名になったかもしれません。除菌用のアルコールがない場合、ウォッカを代用品として活用した人も多いのではないでしょうか。
ただし、消毒用に使用する場合は、アルコール度数には注意しましょう。厚生労働省は「アルコール濃度が70~83%の酒であれば消毒液の代用として使用を認める」と示しています。一般的に販売されているウォッカの度数は40度ですから、もしウォッカで消毒する場合は、度数が70~83%のものを選びましょう。
今は消毒液の不足を補うため、日本の各酒蔵が消毒用ウォッカを販売しています。
コメント