超簡単!透明な氷の作り方!美味しいお酒のお供に

「Barで使われているような透明な氷を作りたい…でも作り方がわからない」

「ロックアイスを毎回使うとお金がもったいない…」

 という方におススメです。透明な氷を超簡単に自宅で作る方法をご紹介します。自宅で透明な氷を作れるようになれば、美味しいお酒を毎日、低コストで楽しめます!

目次

そもそも何故「透明な氷」がお酒に使われるの?

 そもそもお酒を飲むのに、何故「透明な氷」である必要があるのでしょうか?

透明な氷は美味しいお酒に必須!

透明な丸氷を使ったウイスキーのロック
透明な丸氷で飲むスコッチウイスキーのロック

 自宅の製氷機で作る氷には、「白い箇所」が含まれていると思います。実はこれは塩素やミネラル、空気等の「不純物」なのです。特に塩素は味に悪影響であるため、どうしてもお酒の味が落ちてしまいます。これが自宅で作るお酒の味が、イマイチになってしまう理由の一つです。

 透明な氷を使用することで、お酒の味を邪魔せず美味しく飲めるわけですね。

透明な氷は美味しさがキープできる

 不純物の一つである「空気」が多く含まれている氷は、多くの空気に触れているため、その分早く溶けてしまいます。早く溶ければ溶けるほど、お酒の味が薄まってしまいます。

 ウイスキーのロック等の飲み方は、徐々に氷が溶けて味の変化を楽しむものですが、自宅の製氷機で作る「白い氷」では、すぐに味が薄まってしまい、お酒の美味しいタイミングが少なくなってしまいます。

氷を買うことで「透明な氷」は入手できるけど…

 透明な氷を入手する手段として最も一般的なものは、コンビニ等で売っている「ロックアイス」を購入することですが、毎回購入するのはちょっとお財布に痛いですね。

 そこで簡単に自宅でできる「透明な氷の作り方」を3つご紹介します。

注意事項

 ご紹介する上で冷凍時間を載せていますが、お使いの冷凍庫の性能や使用環境により異なります。あくまで一例としてご参考にしてください。私の使用環境は冷凍庫の温度設定:強(-15~-20℃)です。

透明な氷の作り方①専用製氷機で作る

 一番簡単なのは、透明な氷が作れる専用製氷機を購入することです。私が使用しているのはこちらです。

ドウシシャのクリアアイスボール製氷機の箱とパーツ

 こちらの製氷機に水を入れて冷凍庫に入れておけば、6㎝弱の透明な丸氷が2つ作れる便利グッズです。パーツ構成は黒いプラスチックボックス、白いシリコンボックス、黒い発泡スチロール容器の3つです。

 作り方は簡単で以下の通り。

  1. 黒いプラスチックボックスに水を満たす(普通の水道水でOK)
  2. 白いシリコン状のボックスを、①の黒いボックスに「ゆっくり」と入れる
  3. 黒いボックスごと、発泡スチロールに入れる
  4. 冷凍庫に20時間以上入れる

 ひとつずつ写真付きでご紹介します。

①黒いプラスチックボックスに水を満たす

ドウシシャのクリアアイスボール製氷機の黒いボックスにあるMAX線
夜はほぼ見えません…

 まず黒いプラスチックボックスに、MAX線まで水を満たします。かなり見づらく、水を入れると全く見えなくなりますが、多めに入れても余分な水は排出できるため、ざっくりでOKです。

 この時に使用する水は「普通の水道水」で大丈夫です。

 この製氷機では、まず純粋な水が凍り、あとから塩素等の不純物が凍るので、上部分に透明な氷ができ、下部分に不純物が集まった白い氷が出来上がります。そのため、塩素等の不純物が多い水道水でも問題なく美味しい透明な氷が作れます。

白いシリコン状のボックスを、①の黒いボックスに「ゆっくり」と入れる

ドウシシャのクリアアイスボール製氷機の白いシリコンボックスをゆっくり黒いボックスに入れている様子

 次に、水で満たした黒いボックスに白のボックスを入れていきます。

 この際、「ゆっくり」と入れましょう。勢いよく入れてしまうと、水が飛び出しすぎて水が足りなくなる可能性があります。

 ゆっくり入れても、白いボックスの穴から少し水が飛び出ますが正常です。

 丸氷に拘らず、できるだけ多くの透明氷を作りたい!という方はこの過程をスキップしても透明な氷は作れますので、その場合は白シリコンは使わずともOKです。

黒いボックスごと、発泡スチロールに入れ

ドウシシャのクリアアイスボール製氷機の黒いボックスをゆっくり発泡スチロールに入れる様子

 その後、黒いボックスを発泡スチロールに入れます。

④冷凍庫に20時間以上入れる。

 最後に冷凍庫に入れて、20時間以上待てば完成です。完成したものがこちらになります。

 すこしバリが付いていますが、透明でほぼ完全な球体が出来上がりました。このバリは、包丁などで簡単にそぎ落とすことができます。

 ちなみにこちらは黒いボックスの写真になります。左(又は上)は完全に凍る前に取り出した状態(冷凍20時間)、右は完全に凍らせた状態(冷凍30時間)です。

 

 右の写真を見ると、不純物が溜まって凍っているのがわかります。上半分で透明な氷ができる代わりに、下半分では塩素などの不純物が固まっているわけですね。ちなみにこの白い氷を割ってみるとプールで嗅ぐような、強い塩素の香りがします。

凍らせる時間に注意!

 注意点として、説明書には16時間凍らせるとありますが、冷凍庫の状態によっては16時間だと完全に凍っておらず、球の下部分が欠けた状態になることがあります(下画像)。

冷凍時間が足りないため完全に凍らず半球になった透明な丸氷

 この状態でも「透明な氷」としては問題ありませんが、表面積が大きいため、完全な球体に比べて早く溶けてしまいます。そのため、16時間で足りない場合はさらに凍らせる時間を延ばしましょう。

 私の冷凍庫の環境だと、完全な球になるには20時間以上必要でした。凍らせすぎてもデメリットとしては氷を取り出しにくくなるだけなので、少し多めの時間で凍らせると良いでしょう。その際は、黒いプラスチックボックスに常温の水をかけてあげると取り出しやすくなります。

透明な氷の作り方②クーラーボックスで大量に作る

 先ほどのやり方は簡単にきれいな透明丸氷が作れるのですが、大量生産に向かないのが残念なところです。大量に透明な氷を生産したい方はこちらの方法をおススメします。私は先ほどの製氷機とこちら両方で大量生産しています。

 作り方は以下の通り。

  1. クーラーボックスに水を入れる
  2. 冷凍庫に24時間以上入れる
  3. いらない部分を削る
  4. 氷を使いやすいサイズに整える

①クーラーボックスに水を入れる

 水道水をクーラーボックスに入れます。こちらも普通の水道水で大丈夫です。

 私が使用しているのは4.7Lの小型クーラーボックスです。クーラーボックスは冷凍庫に入れば何でも良いですが、蓋はいらないため、蓋を外せるタイプが良いでしょう。私の場合は蓋を外せるタイプが品切れだったため、蓋を壊して外しました。

 製氷機専用として購入したので問題ありませんが、気になる方は蓋が外れるタイプを買いましょう。

 ↓こちらは私が使用している物です。

②冷凍庫に24時間以上入れる

 冷凍庫に入れます。そのままでは入らないため、一度冷凍庫のトレイを外して、クーラーボックスを置いてからトレイをはめ込んでいます。

 24時間~48時間ほど冷凍したら取り出しましょう。今回は24時間で取り出しています。

 クーラーボックスを逆さにして氷を取り出します。なかなか出てこないときは少し溶けるのを待つか、クーラーボックスに常温の水をかけてあげると取り出しやすくなります。

 取り出すと上半分が凍って、下半分は水の状態で出てきます。ちゃんと透明な氷ができていますね。

 24時間の場合、上半分が凍っており、下半分はまだ水の状態だと思います。作成できる氷は少なくなりますが、加工が楽です。勿論完全に凍らせたほうが多くの氷を作れますが、凍ってしまった不純物部分を削るのにひと手間かかりますので、24時間~36時間程度で取り出すことをおススメします。

③いらない部分を削る

 尖がっている部分を削ります。包丁やアイスピックなどで軽く小突くと簡単に削れます。

 削った氷は、そのままクラッシュドアイスとして使用しても良いです。

氷を使いやすいサイズに整える

 直方体の氷を使いやすいサイズに切っています。アイスピック又は包丁でトントントンと同じ個所を叩いてあげると綺麗に切れます。

 何回か繰り返してグラスに使えるサイズにしていきます。サイズはお好みで。

最後に氷についた氷くずを取り払って完成です。完全に透明な氷が出来上がりました。

 手間は多いですが自分の好きなサイズの氷を大量に作ることができます。

透明な氷の作り方③家庭にある道具で安く作る

 製氷機にお金はあまり使いたくないし、クーラーボックスは大きすぎて冷凍庫に入らない…という方は、この方法をおススメします。ご家庭にあるもので簡単にできます!

 必要な道具は以下の通り。

  1. タッパー
  2. 発泡スチロール

 タッパーに水を入れて発泡スチロールで上面以外囲うだけです。発泡スチロールはクーラーボックスの素材に近く、ほぼ同じ仕上がりで作成できます。クーラーボックスだと最低でも5L程度のサイズになってしまいますが、発泡スチロールであれば小さいサイズもあるので、冷凍庫のわずかなスペースを利用して氷が作れます。

透明な氷の作り方:まとめ

 透明な氷の作り方のご紹介でした。美味しいお酒のお供に是非氷にもこだわってみてください。

 他にも、牛乳パックにタオルを巻く作り方をしている方もいるようなので、私も試したことがありますが、我が家の環境のせいか、不純物が氷の中心に固まってしまい、透明な氷の部分がかなり少なくなってしまいました。

 その点、今回ご紹介した専用製氷機のものや、発泡スチロールやクーラーボックスを使用したやり方は簡単・大量に透明な氷が作れるのでおススメです。

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