適量であれば飲酒は健康に良いということはご存じの方は多いと思いますが、お医者さんが健康維持上特におすすめのお酒を知っている方は少ないかもしれません。
今回はお医者さんが健康維持におすすめするお酒の種類をご紹介します。
お酒全般の健康上のメリット
お医者さんが特にお勧めするお酒の前に、お酒全般の健康上のメリットについて触れておきます。
身体的メリット
適量であればお酒は健康に良いと言われており、それを示すのが「Jカーブ」という図です。(下図)
統計的に全く飲まない人よりも、適量のお酒を飲む人のほうが死亡率が低いという調査です。
また、病気においては血栓症(心筋梗塞・脳梗塞等)、2型糖尿病などのリスクも同じようなJカーブを描くことから、適量の飲酒は血栓症(心筋梗塞・脳梗塞等)及び2型糖尿病の予防に良いとされています。(出典:飲酒とJカーブ | e-ヘルスネット(厚生労働省) (mhlw.go.jp))
精神的メリット
お酒を飲んでいる方は当然知っていると思いますが、飲酒には「リラックス効果」があります。これはアルコールにより理性を司る「大脳新皮質」の働きを抑え、代わりに本能を司る「大脳旧皮質」の働きを活発にするためだそうです。
また、ワインやビールなどの香りはリラックスさせたり気分を落ち着かせるなどのアロマ効果があるため、香りを嗅ぐのも効果的です。
医者が健康維持にすすめたいお酒①本格焼酎(乙類焼酎)
さて本題のお医者さんが健康維持におすすめするお酒ですが、意外にも本格焼酎(乙類焼酎)がトップという調査結果が出ております。(下図)
その理由は血栓症予防効果の高さです。先ほどお酒全般の健康上のメリットとして、血栓症の予防に良いとご紹介しましたが、本格焼酎による血栓症予防効果は特に高く、ビールの1.6倍ほどあるそうです。
また、本格焼酎は蒸留酒のため、糖質・プリン体がゼロ!糖質の取りすぎは肥満につながることから、糖質を多く摂取しがちな現代人にとってはうれしいお酒です。
医者が健康維持にすすめたいお酒②ワイン
第2位はワインです。ワインも本格焼酎ほどではないですが、血栓症予防効果が高く、ビールの約1,2倍ほどあるそうです。
また、出典には記載されていませんが、赤ワインには老化予防や美容に効果的なポリフェノールを多く含んでいる他、白ワインはデトックス効果のあるカリウムを含んでいることが健康維持におすすめされている理由かもしれません。
まとめ
健康に良いお酒といえば、てっきりワインかと思いましたが、本格焼酎が一番おすすめされているとは意外でした。
ただし健康に良いのはあくまでも「適度な飲酒」。純粋なアルコール量が30g/日が適量とされていますので、適量の飲酒とはアルコール25度の焼酎であれば約110ml(0.6合)、10~15度のワインであれば約200~300ml(2~3杯)程度になります。
提供の飲酒で楽しく健康的に飲みたいですね。
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