焼酎とはどんなお酒?簡単解説

「焼酎ってどんなお酒?」

「他のお酒と何が違うの?」

という方におすすめの記事です。焼酎について簡単にご紹介します。

焼酎とは日本の蒸留酒

 焼酎とは米や芋、麦や糖蜜などを原料としたものを発酵・蒸留させた、日本固有の蒸留酒です。

 アルコール度数は25~45度程度。

 原料による違いから「芋焼酎」「米焼酎」等に分類されるほか、製造方法の違いから「甲類焼酎」「乙類焼酎」に分類されます。

 沖縄のお酒で有名な「泡盛」も焼酎に分類されますが、製造過程に「黒麹菌」という泡盛独自の材料を使うことから、焼酎の一種というよりは「泡盛」としてブランドを確立しています。

 蒸留酒って何?という方は以下の記事をどうぞ。

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焼酎の歴史

 焼酎の歴史は古く、14世紀から15世紀ごろ、中国又は東南アジアから伝わったとされています。どのような経路で伝わったかは諸説ありますが、いずれにせよ沖縄又は九州を経て日本に伝わったようです。

 九州の焼酎といえば「芋焼酎」のイメージが強いですが、当時の焼酎は主に米で作られていたようです。「芋焼酎」が作られるのは、18世紀にサツマイモが日本に伝わった後。米よりも安価で痩せた大地でも育つサツマイモが普及すると同時に、「芋焼酎」の製造が始まったとされています。

焼酎の語源は?

 焼酎の語源は、中国の「焼酒」や「火酒」から来ており、読んで字のごとく「酒を焼いて(煮て)造ったもの」。酒を煮るとはつまり蒸留することですから、元々焼酎は蒸留酒全般を指す言葉だったのですが、ウイスキーやジン、ウォッカ等の他の蒸留酒と区別するため、焼酎=日本固有の蒸留酒となったそうです。

焼酎の分類・種類

蒸留方法の違いで甲類・乙類に分類

 焼酎は蒸留方法により、「甲類焼酎」と「乙類焼酎」に分類されます。

 「焼酎甲類」は「連続式蒸留機で蒸留したもので、アルコール分が36度未満、エキス分が2度未満の酒類で、ウイスキー類、スピリッツ類に該当しないもの」です。何回か蒸留するため、無味無臭に近いものが多く、チューハイなどの材料に向いています。また、安価な焼酎が多いです。乙類焼酎に比べ、新しい製造法だったため、「新式焼酎」とも呼ばれます。

 「焼酎乙類」は「単式蒸留器で蒸留したアルコール分が45度以下、エキス分は2度未満の酒類で、ウイスキー類、スピリッツ類に該当しないもの」です。蒸留回数が1度のため、原料の香りや味が残りやすく、原料の特性が生かされた焼酎になります。値段はお手頃のものからプレミア価格が付いているものまで様々です。別名「本格焼酎」とも呼ばれます。

 

材料により分類

 材料により「芋焼酎」、「米焼酎」、「麦焼酎」、「そば焼酎」等に分類されます。

芋焼酎

 芋焼酎で使用される芋は「サツマイモ」です。サツマイモ特有の甘味が感じられるものが多く、どんな比率で割っても風味が損なわれないのが特徴です。おもな産地は鹿児島県、宮崎県などが有名ですが、東京の伊豆諸島等でも生産されています。

米焼酎

 日本最古の焼酎である米焼酎。熊本県の球磨盆地で造られる「球磨焼酎」がその代名詞です。味わいは米の甘味が感じられるものもあれば、きりっとした辛口のものもあり、様々です。

麦焼酎

 麦焼酎は麦を常食する習慣があった長崎県の壱岐島で誕生しました。主な産地は大分県や長崎県の他、九州全域で生産されています。味わいはクセが少なく、淡麗で軽やかな風味が特徴です。

そば焼酎

 そばそのものは江戸時代から常食されていましたが、そば焼酎が誕生したのは意外にも昭和48年頃と新しいものになります。主な産地は宮崎県の高千穂地域、長野県や北海道が有名です。味わいは軽くてフレッシュで飲みやすいのが特徴です。

泡盛

 沖縄県で造られている焼酎です。原料は米ですが、タイ米を使用します。また、発酵させる際に黒麹を使用することが最大の特徴で、3年以上熟成されたものを「古酒(クース)」と呼びます。味わいは酒蔵により異なり、フルーティなものからクセの強いものまで様々。

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