微アルコールビールという新しいジャンルが登場しました。現在、アサヒの「ビアリー」とサッポロビールの「ザ・ドラフティ」がありますが、どう違うのでしょうか?
この記事では「ビアリー」と「ザ・ドラフティ」をそれぞれ比較&実飲レビューします。どんな味か気になる方はどうぞ!
微アルコールビールとは?
微アルコールビールとは、微妙のアルコールが含まれたビールテイスト飲料です。
ビールをがっつり飲めないときでも本格的なビールが楽しみたい時に飲めるということで、あまり深酒できない日やお酒に弱い方にオススメの飲み物となっています。
現在「微アルコールビール」として発売しているのは2銘柄のみで、2021年6月からアサヒビールが販売している「BEERY(ビアリー)」と、同年9月に販売開始したサッポロビールの「サッポロ The DRAFTY」です。
まだ2社だけですが、今後増えていくジャンルかもしれません。
微アルコールビールについて、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ!
微アルコールビール「ビアリー」と「ザ・ドラフティ」の違いは?
さて、「ビアリー」と「ザ・ドラフティ」の違いは何でしょうか?それぞれの特徴を見ていきましょう。
微アルコールビールの先駆者「ビアリー」
ビールからアルコールを蒸留して抜くという「脱アルコール製法」により造っているため、本物のビールに限りなく近い味わいを実現。アルコール度数は0.5%となっており、ビールの約1/10程度となっています。
カラーリングは黒と金を使用し、豪華な見た目となっており、ノンアルコールビールにありがちなチープ感を払拭し、高級路線であるように感じます。
ビアリーは1本当たり約190円で販売されており、これは発泡酒(約120~140円)とビール(約200~260円)の間ぐらいの値段設定です。
発泡酒やビールとは違い、酒税が掛からないにしては少し高い気もしますが…高いかどうかは味次第と言ったところでしょうか。
また、ビアリーは2種類のバリエーションがあります。「ビアリー 香るクラフト」というもので、こちらはエールビールの様なフルーティな香りとなっています。
後続ながら圧倒的低価格「ザ・ドラフティ」
ザ・ドラフティも一度ビールを造ってから、アルコール度数を調整して仕上げています。こちらは麦芽100%生ビールを原料としていることを売りにしているようです。
アルコール度数は少し高く0.7%。ビール好きが納得できる味わいするために試行錯誤した結果、0.7%になったそうです。
こちらは赤と金を使用することで、親しみやすいカラーリングにしているように感じます。
ビアリーの高級路線とは違い、ザ・ドラフティは低価格路線で対抗しており、ビアリーの約190円に対しこちらは約140円。6本まとめ買いであれば、約300円の差額があり、日々飲むのであればかなりの差になります。
ビアリーとは違い、味のバリエーションはありません。
「ビアリー」と「ザ・ドラフティ」比較表
それぞれの特徴を比較した表になります。
商品名 | ビアリー | ザ・ドラフティ |
---|---|---|
メーカー | アサヒビール | サッポロビール |
価格 | 約190円 | 約140円 |
アルコール度数 | 0.5% | 0.7% |
カロリー (100mlあたり) | 33kcal | 12kcal |
糖質 | 7.4g | 1.6~3.6g |
原材料 | 麦芽(国内製造) スターチ 麦芽エキス ホップ、大麦 コーン 米 | ビール(国内製造) (麦芽、ホップ) 水溶性食物繊維 果糖ぶどう糖液糖 |
添加物 | 炭酸 | 炭酸 酸味料 |
バリエーション | 2種類 | 1種類のみ |
気になるのは値段、原材料と糖質です。
値段:ザ・ドラフティは1本当たり50円、6本当たり300円弱安い
一番目につくのは、やはり値段の差でしょう。6本当たり税込み811円と1,097円、300円弱の差額は日々飲む方にとっては大きな差です。
原材料:ザ・ドラフティには「果糖ぶどう糖液糖」 が含まれている
次に原材料について。
ザ・ドラフティの原材料を見ると「果糖ぶどう糖液糖」がありますが、これはコーラや発泡酒、ノンアルコールビール等に使用されているものです。そのため、ザ・ドラフティは純粋なビールからアルコールを抜いただけではなく、多少の味付けをしているようです。
一方、ビアリーは、炭酸を除けば一般的なビールの原材料です。
この違いは味に出てきそうです。
糖質:ビールの2倍以上あるビアリー、謎の幅があるザ・ドラフティ
最後に糖質です。
一般的なビールの糖質は3g/100ml程度なのですが、ビアリーは2倍以上あります。通常のビールからアルコールを抜いただけにしては高いように感じます。
また、ザ・ドラフティの糖質量に幅があるのも気になります。他のビールや発泡酒の成分表を確認しましたが、ここまで幅を持たせているものはありませんでした。
「ビアリー」と「ザ・ドラフティ」実際に飲んでみました
さて、ここまで色々と比較してきましたが、一番肝心なものは「味」でしょう。どれだけ安くても、どれだけ低カロリー・低糖質でも味が悪ければ選択肢に入りません。
ということで、「ビアリー」2種類と「ザ・ドラフティ」を実際に飲んでみました。
微アルコールビールレビュー①「ビアリー」
まずビアリーを飲んでみます。注ぐと泡立ちがすごいです。注いだだけではビールと見分けがつきません。気になる味の方は…
一言で言うと後味がライトなビールです。特に最初に口に入れた瞬間は、ビールと間違えてしまいそうなぐらいのクオリティです。
発泡酒や第3のビールよりもビールに近い味わいを再現できていると感じます。
一方で後味はかなり軽く、あまりの軽さから微アルコールであることを思い出します。確かにこれだけ軽ければ、次の日にアルコールを残さないで済みそうです。
微アルコールビールレビュー②「ビアリー 香るクラフト」
続いてビアリーの味違い「ビアリー 香るクラフト」を飲んでみます。こちらも泡立ちや見た目はビールそのもの。味の方は…
フルーティ!こちらはフルーティなクラフトビールを再現できています。こちらもビアリー同様後味は軽いのですが、フルーティな味な分、後味の軽さが気にならないかもしれません。
微アルコールビールレビュー③「ザ・ドラフティ」
最後に「ザ・ドラフティ」。ビアリーに比べ泡立ちは少し控えめですが、こちらも見た目はビールと違いがないように見えます。肝心の味の方は…
ん?ちょっと違和感…。だけど後味の再現度がすごい!
最初に口に含んだ時は、ノンアルコールビールのような変な味わいがありましたが、後味はかなりビールに近いです。ビアリーは後味が非常に軽く感じましたが、こちらはお酒特有の後味を再現できているように感じます。アルコール度数が少し高いおかげなのでしょうか?
後味を重視する方なら、こちらのほうがビールに近いと感じられるかもしれません。
まとめ
それぞれ飲んでみましたが、どれかを一番と決めるのは難しいと感じました。純粋に飲み物としてはビアリーがとても美味しかったのですが、値段を考えると悩ましい所。
- 味わいを重視するならビアリー
- 値段、ビール特有の後味を重視するならザ・ドラフティ
また、微アルコールビール共通の特徴として、ビールや発泡酒等のアルコールを飲んだ後のような高揚感はありません。アルコール度数が低いので当たり前ですが、これはメリットでありデメリットであるでしょう。
酔いたくないけどビールを味わいたい。そんな時に重宝しそうです。
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