まさか加湿器を使っているだけで、「肺炎」に?
新型コロナウイルス感染拡大の中、加湿の重要性が叫ばれていますが、加湿器を正しく使わないと思わぬ健康被害に見舞われる可能性があるのをご存じでしたか…。今回は正しい加湿器の使い方をお伝えします。
Yahoo!ニュースに衝撃的なニュースがありました。それが「【特集】新型コロナだけじゃない…命を落とす危険もある肺炎『加湿器肺』とは!? お笑いコンビ『メッセンジャー』あいはらさんが一時、意識不明に陥った闘病を告白」(2020年12月22日)という記事でした。(注意:『加湿器肺』ではなく『加湿器肺炎』のことだと思いますが、原文のまま載せています。)
加湿器で健康被害が出ることは知っていましたが、命を落とす危険のある「肺炎」にまで悪化してしまうことがあるとは!驚きの内容でした。そして同時に、加湿器による「肺炎」を防ぐための方法もまた驚きだったのです。
加湿器による健康被害、「加湿器肺炎」とは
Q. 加湿器肺炎を引き起こす原因は?
Yahoo!ニュース「【特集】新型コロナだけじゃない…命を落とす危険もある肺炎『加湿器肺』とは!? お笑いコンビ『メッセンジャー』あいはらさんが一時、意識不明に陥った闘病を告白」(2020年12月22日)より
A. 加湿器に繁殖するカビ。カビを含んだ水分が加湿器から放出され、それを吸い込むことで肺に炎症が起こる可能性。症状は、息切れ、せき、発熱などで慢性化すると死亡例も少なくないという。
加湿器は水を使うため、汚れがたまったり水質が悪化したりと、使用する上で掃除やメンテナンスが必ず必要になります。
最近は掃除の頻度を少なくする機種が多く発売されていますが、それでもまったく「掃除せず」「メンテナンスせず」は大変危険です。加湿器を使用するにときは説明書をよく読み、正しく使いましょう。
加湿器による健康被害を予防する方法とは
Yahoo!ニュースの記事では、アイリスオーヤマの担当者が加湿器の正しい使い方を伝えています。担当者によると、
- 毎日、水は替える。継ぎ足しはしない。
- 水のタンクは毎日振り洗いする。
- 1週間に1回はトレーやタンクをスポンジで水洗い。気になる汚れは中性洗剤で洗う。
- 2週間に1回は、気化式の場合、タンクと気化フィルターを約1時間クエン酸水に浸け置き、しっかり水道水ですすぐ。
- 2週間に1回は、加熱式の場合、タンクを約1時間、クエン酸水に浸け置き、しっかり水道水ですすぐ。
※超音波式の場合は、装置が壊れる可能性があるので、クエン酸水は使用しないこと
とのことでした。
出典:Yahoo!ニュース「【特集】新型コロナだけじゃない…命を落とす危険もある肺炎『加湿器肺』とは!? お笑いコンビ『メッセンジャー』あいはらさんが一時、意識不明に陥った闘病を告白」(2020年12月22日)より
危険な「安価な超音波式加湿器」に注意!
特に危険なのが、「超音波式」加湿器です。どうしてかというと、「気化式」加湿器は排出される水蒸気の粒子がとても小さいので、水蒸気よりも大きな菌が部屋中に放出されることはありませんし、「加熱式」加湿器は水を沸騰させて加湿するので清潔で雑菌が放出されることはないからです。
ですが、超音波式は振動によって水を霧状にしてからファンで空気中に放出して加湿するので、水の中にある雑菌がそのまま放出されてしまいます。
商品によっては、除菌機能の付いた超音波式加湿器も販売されていますが、安価で買える物は除菌機能が付いていないことがあるので、より注意が必要ですし、日ごろからの定期的な掃除やメンテナンスが欠かせません。
当然ですが、気化式や加熱式、ハイブリッド式だからと言ってメンテナンスがいらないわけではありません。加湿器の取扱説明書をしっかり読んで掃除やメンテナンスをしましょう。
加湿方式の違いについて詳しく解説しています。よろしければこちらをどうぞ。
加湿のメリット・デメリットについて簡単に解説しています。こちらからどうぞ。
まとめ
掃除にメンテナンス、面倒ですよね…分かります。けれど、「肺炎」のような重い病になってしまうのはどうしても避けたいところ。ちょっとの手間で健康が買えると思えば安いモノ!
さらに、定期的な掃除やメンテナンスは自分自身の健康のためだけでなく、加湿器などの家電を長持ちさせることにもつながります。少しの手間がランニングコストや大きな出費(新しい家電の購入)の削減につながります。
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