【子育て】兄弟仲悪いのは親のせい?仲良し兄弟にする育て方のコツ

仲良し兄弟にする育て方のコツ

「兄弟が仲良く遊んでくれません」「喧嘩ばかりしていて困っています」こんなことありませんか。その主な原因と対処法を簡単に解説します。

筆者
筆者

3児のママで現役の保育士です。

実際に私が子育てで心がけていることをお伝えします。

目次

兄弟仲が悪くなる原因3つ

原因① 親の愛情を独り占めできなくなった

 弟や妹、2人目、3人目が生まれると末っ子に手がかかるものです。そうすると上の子は今まで自分に振り向けられていた愛情が独占できなくなったり、少なくなったりと感じてしまうことがあり、「ママやパパを取られた」という嫉妬心が生まれてしまいます。

原因② 自分ではどうすることもできないことを理由にされる

 「お兄ちゃんだからガマンしてこれは妹にゆずりなさい」「弟はまだ小さくて分からないんだから仕方ないでしょ」などという年齢差や発達差という自分ではどうすることもできない(努力では解決できない)ことを理由にされると、無力感に苛まれることになります。

 「どうして僕(私)ばかりガマンしなきゃいけないの?」と不満がたまります。

原因③ 兄弟への劣等感

 「○○ちゃんは足が速いねー」「△△くんは頭がいいねー」などという言葉をよく耳にすることがあると思います。親や親戚、ママ友やパパ友によるえこひいきです。大人による発言や態度以外にも子どもたち同士の中で兄弟やお友達と比較して劣等感を感じることもあります。

 「弟(妹)ばかり褒められて…」「お兄ちゃんは勉強できるけど、僕(私)はできないんだ」と劣等感に苛まれます。

親(周りの大人)の言動を変えるだけで兄弟仲良しに

 兄弟仲が悪くなるたくさんの原因のうち3つを挙げました。もちろんこれ以外にも原因はあります。しかし、もっとも子どもと密に関わる親(大人)の言動を少し変えるだけで、兄弟仲は改善する可能性があります。

 次に、その対処法を見ていきましょう。

兄弟仲悪い主な原因3つの対処法

原因① 「親の愛情を独り占めできなくなった」の対処法

2人を対等に扱う

 弟や妹が生まれると、上の子は精神的に不安定になるものです。下の子に手がかかるのは当たり前なので、少しだけ上の子を意図的にケアするように意識してみましょう。ただし全てを上の子優先してしまうと下の子のヘソが曲がってしまいます。ですから、下の子の気持ちも尊重しましょう。つまりは2人を対等にが基本です。

 下の子は、遊びを教えてくれる上の子が大好きなはずです。下の子がニコニコ笑いかけるようになる生後3ヶ月頃になったら「〇〇ちゃんは(下の子)△△ちゃん(上の子)の事が大好きだねー」と言葉にして伝えましょう。好かれてると思うと、自分も好きになるものです。

例「△△ちゃん(上の子)が**したら泣き止んだねー」などと伝えるのもいいですね。

ときには下の子と同じように全てをやってあげる

 上の子は自分でできるから…と大人は思ってしまうものですが、自分を見て欲しくて、手をかけてほしくて、あえて手伝って欲しい時もあります。ときには下の子と同じ様に全てをやってあげるのも手です。忙しくなって手伝えなくなる前に「お着替え手伝ってあげるよー」と先に大人から言うと、「できるもん!」とやったりするものです。

大人の方からスキンシップをとってみる

 「お母さん、お父さんはちゃんとあなたのことを見ているよ。愛しているよ」と言葉や態度でしっかりと伝えましょう。甘えるのを我慢してしまう子には「お母さん、抱っこしたいなあ」と大人の方からスキンシップをとってみるのもいいでしょう。

 そうすると上の子は下の子を親同様に愛することができるようになり、兄弟仲が良くなります。

原因②の対処法 「自分ではどうすることもできないことを理由にされる」の対処法

下の子にもしっかり話をする

 下の子が物を取ってしまったときは、大人が下の子の代わりに「ごめんね」と上の子に謝り、下の子にはまだ分からないからと何も言わない事はないですか?下の子が物を取った事を謝るのは下の子の味方についているのと同じです。

 「見てなくてごめんね」と下の子を止められなかった事は謝り、下の子にはきちんと「これは△△ちゃん(上の子)が使ってるから取っちゃダメだよー」「貸してって言おうね」とまだ分からなくても必ず一言伝えましょう。そうする事で上の子は納得し、下の子も欲しいときは「貸して」と言う事がそのうち分かる様になります。

 他にも、上の子の髪の毛を下の子が引っ張ったら、「髪の毛引っ張ったら痛いから、引っ張っちゃダメだよ。お兄ちゃんにごめんねだよー」と声かけるのもよいですね。「もうしないでね」や「やめてって言っていいからね」と、どう対応すれば良いか上の子に伝えてあげましょう。

子どものやりたいことや気持ちを言葉にする

 例えば、上の子が遊んでるところへ下の子が邪魔しにいくような場合は、「△△ちゃん(上の子)の遊んでるのが面白そうだね」「かっこいいからうらやましいね」などと伝えつつ、「すてきだから見せてくれる?」や「△△ちゃん(上の子)を真似して作ってみようか」と同じ物を下の子に作ってあげたりして、下の子のやりたいことや気持ちを大人が言葉にしてみましょう。

 そうすると、上の子は自分の遊びについてきてくれるのに嬉しくなります。さらに下の子も上の子と同じ物が貰えて納得もできます。

大人が分かりきっていると思えることもあえて言葉にしてみる

 上の子が物を貸してくれたりやさしくしてくれたりしたら、「ありがと〜。助かった。〇〇ちゃん(下の子)嬉しいねー」と下の子にも声をかけましょう。下の子は嬉しいと思うようになりますし、上の子は感謝されてよい気分になります。

 そうすることで自分の思いがしっかりと伝わる、話を聞いてくれていると感じることができます。

原因③の対処法 「兄弟への劣等感」の対処法

兄弟や他の子と比べない

 足が速い、勉強ができる、それはそれで素晴らしいことですので、褒めてもいいのですが、他の子ども(特に足が速かったり勉強ができたりしない子)を褒めるのを忘れないでください。

 足が速い、勉強ができるというのは褒めやすいので、親以外の周りの大人たちから褒められることはよくあります。子どものもっとも近くにいて子どもたちのことをよく見ている親はなかなか見つからないけど人として大切なこと、当たり前にできていることや続けられていることを見つけて褒めてあげてください

 兄弟で遊んでいるときにおもちゃを譲ってあげられたら「譲ってあげられてやさしいね」と譲れた子をしっかり褒めましょう。

 何気ないことに対してさっと「ありがとう」を言えた子に「すぐにありがとうが言えてステキね」

 親にしか見つけられないその子のステキなところをたくさん見つけてたくさん褒めてあげましょう。

まとめ

 子育てはつい親の望む流れに子どもを乗せたくなるものです。その方がいろいろと都合がいいし、何事もうまく行きます(はじめは…)。しかし、ふとした時から歯車がずれて修正不可能になってしまうことも。そうなってしまうとちょっとしたお出かけも四苦八苦してしまうことに…。

 精神的にも肉体的にも未熟な子どもですから、ある程度は大人(親)の流れに子どもを乗せることも必要ですし、それが大事になることもあります。しかし、それが全てになってしまうと子どもにとっては辛いものです。

 子どもは未熟な存在ですが、一人の人間として、一つの人格として尊重して大切にして子育てをしていきたいですね。

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