連日、新型コロナウィルスのニュースが多いですが、カタカナの専門用語が飛び交っており、ややこしいですね。これには防衛省も厚生労働省に対して「もっとわかりやすい用語を使うように」と申し入れるほど・・・
国の方が混乱しているのだから、一般市民はもっとわからないですよね。
ここでは新型コロナウィルスに関する専門用語を簡単に解説します。
用語解説
クラスター(Cluster)=感染者の集団
一般的な意味は、「集団」、「房」、「群れ」ですが、新型コロナウィルス関連では「感染者の集団」を指します。
ライブハウス等の①換気が悪く②人が密集し③声を出すような環境で発生しやすいとされています。大阪府のライブハウスでの集団感染が記憶に新しいですね。
クラスターを防ぐには、できるだけライブハウスのような環境を避けることが大事です。
どうしても避けられない場合は、できるだけ換気をする、互いに距離をとる、マスクをつける、手洗い及びアルコール消毒を徹底しましょう。
オーバーシュート(Overshoot)=爆発的な患者数の増加
一般的な意味は、「行き過ぎ」、「通り越す」ですが、新型コロナウィルス関連では「爆発的な患者数の増加」を指します。
現在の日本では、欧米のような「爆発的な患者数の増加」はみられていません。ですが、国民が政府の自粛要請に従わなかった場合、クラスターが各所で発生し、オーバーシュートを起こしかねません。今は我慢しましょう。
パンデミック(Pandemic)=(ある感染症の)世界的大流行
「世界中で特定の感染症が大流行している様」を指します。まさに新型コロナウィルスの現在の状況です。
WHOは2020年3月12日に「新型コロナウィルスはパンデミックと言える」と宣言をしました。
類語として「アウトブレイク」がありますが、こちらは
「一定期間内に、一定の場所で発生した感染の集積が通常よりも高い状態のこと」
つまり、
パンデミック=感染症が世界的に大流行
アウトブレイク=感染症が特定の期間、場所で大流行
太字の部分が異なる点といえます。
ロックダウン(Lockdown)=(強制的な)都市封鎖
「都市封鎖」です。
具体的には「数週間の間、都市を封鎖したり、強制的な外出禁止の措置や生活必需品以外の店舗閉鎖などを行う、強硬な措置」としています。
現在の日本ではまだロックダウンされていませんが、ニューヨーク州等の海外主要都市は既にロックダウンされています。今後、「オーバーシュート(爆発的な感染者の増加)」があればロックダウンされる可能性があります。その場合は、「新型インフルエンザ等対策特別措置法(以下特措法)」に基づき、ロックダウンするでしょう。
イタリアやイギリスでは外出禁止を破った者に対し罰金が科せられるそうですが、日本の「特措法」には、外出者に対して罰則はなく、今現在の「自粛要請」がより強力になったものと言っていいでしょう。
一方で、イベント中止に対しては事実上の強制力を持ちます。現在の状況では、都道府県知事はイベントに対して中止するよう「要請」することしかできませんでした。「特措法」によりロックダウン状態になれば、必要に応じて知事はイベントを中止するよう「指示」できるようになります。
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