2020年7月1日、レジ袋が有料義務化しました。この記事では、何故レジ袋が有料化するのか?有料化しない袋・お店はどこか?についてご紹介します。
「サンドラッグ」「マツモトキヨシ」等大手ドラッグストアチェーンが2020年4月1日から有料化、「ファミリーマート」「セブンイレブン」「ローソン」コンビニ大手3社は2020年7月から有料化しましたが、外食産業では衛生面を考慮して、有料化義務のない素材の袋を活用して引き続き無料で提供しているお店も多いそうです。
そもそも何故レジ袋が有料化するの?

何故レジ袋の有料化を法令で定めたのでしょうか?
それは、海洋流出の抑制や地球温暖化の防止等、レジ袋を有料化することでプラスチック製品であるレジ袋を減らし、地球環境に配慮するためです。経済産業省及び環境省が推進している事業であり、それを受けてドラッグストアやスーパー、コンビニ等のお店が対応している形です。
国が推進している理由の背景として、国際的な圧力が関係しているようです。
レジ袋も、国民一人、一日一枚は使っているといわれる、使い捨てプラスチック大国です。プラスチックごみによる海の汚染が世界的に大きな問題となり、また、それを燃やすことで地球温暖化につながることが懸念されている中、日本は取り組みが遅れているという批判があがっていました。プラスチック製のレジ袋については、世界の多くの国が使用を禁止したり、有料化を義務付けたりしています。
NHK解説委員会http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/415342.html
2020東京オリンピック・パラリンピックまでに世界と歩調を合わせるために2020年7月から有料化を義務付けるようにしていたんですね。(延期にはなってしまいましたが)
つまりレジ袋を有料化して税収するというわけではなく、あくまでもレジ袋を有料化して不要なプラスチックごみを減らすことで、地球環境を保護する施策です。
有料化しないレジ袋もあります
有料化しない買い物袋もあります。目的が環境保護のため、環境保護に配慮したレジ袋は有料の義務はありません。具体的には以下の通りです。
・繰り返し使える厚手の袋
・微生物によって海洋で分解される袋
・バイオマス素材25%以上の袋
・持ち手のないビニール袋
・素材が紙や布の袋
・クリーニング店のビニール袋
・学園祭やフリーマーケット等の場合
繰り返し使える厚手の袋
繰り返し使用が可能であれば、プラスチック製買い物袋の過剰な使用抑制に寄与できるため、有料化の必要はありません。具体的にはプラスチックのフィルムの厚さが50マイクロメートル(0.05ミリ)以上のものです。一例として、スポーツショップなどで靴を買ったときにもらう袋が該当します(下画像)。そして袋に「この袋の厚みは50マイクロメートル以上です。ご使用後も繰り返し袋としてご利用ください。」というような繰り返し使用を推奨する旨の表記が必要です。

微生物によって海洋で分解される袋

引用:日本バイオプラスチック協会
http://www.jbpaweb.net/
海の微生物によって分解されるレジ袋は、海洋プラスチックごみ問題対策に寄与するため、有料化の必要はありません。こちらも海洋生分解性プラスチックの配合率が 100%であることが第三者により認定又は認証されたことを示す記載又は記号が必要です。
バイオマス素材25%以上の袋

引用:一般社団法人日本有機資源協会https://www.jora.jp/
素材がバイオマス(動植物に由来する有機物)を利用されたレジ袋は、地球温暖化対策に寄与するため、有料化の必要はありません。こちらもバイオマス素材の配合率が25%以上であることを示す記載又は記号が必要です。
持ち手のないビニール袋

肉や魚等を購入した際、レジ袋に入れる前に商品を包む袋は、衛生上必要ということで有料化の例外になります。
素材が紙や布の袋
当然素材がプラスチックでなければ有料化の対象にはなりません。
クリーニング店のビニール袋

クリーニング店で使用されるビニール袋は有料化対象外です。クリーニング店は「商品」ではなく、「サービス」を提供しているため対象外ということですね。
学園祭やフリーマーケット等の場合

学園祭やフリーマーケット等、継続性がない場合は対象外になります。
有料化対象外・・・でも有料化するお店も
しかしながら、あくまで法令として有料化の義務がないだけで、この法令の趣旨は「プラスチック製買い物袋の利用抑制」であることから、有料化義務がなくても有料化を決定するお店もあるようです。
ファミリーマートでは7月以降バイオマス素材のレジ袋に切り替え、合わせて有料化する方針です。
また、プラスチック製買い物袋有料化実施ガイドラインには以下のように記載されています。
消費者のライフスタイル変革を目指すに当たっては、あらゆる業種においてプラスチック製買物袋有料化による削減努力がなされることが必要であり、省令に基づく有料化の対象とならない者であっても、自主的取組として、同様の措置を講じることを推奨する。
https://www.meti.go.jp/policy/recycle/plasticbag/document/guideline.pdf
ということで、さきほど挙げた対象外であっても有料化になりそうです。
一方でコロナウイルス対策として、有料化義務のない袋を活用して無料で提供するお店も増えています。
年間約1800円お得!エコバッグのすすめ
レジ袋が1袋5円、毎日買い物をする場合、365日×5円=1825円、2日に1回でも約900円のコストがかかります。1回5円でも積み重ねれば外食1~2回分になりますね。また、地球環境のことを考えるとエコバッグを使うのがよさそうです。
エコバッグの選び方は?用途に合わせて選ぼう
ここではエコバッグの選び方について紹介します。自分のライフスタイルにあったものを選びましょう。「容量」「携行性」「付加機能」が選ぶポイントです。
大量の買い出しにおすすめな大容量型エコバッグ
アメリカ有名スーパーマーケット、トレーダージョーズ(TRADER JOE’S)の大型エコバッグです。素材が天然素材である麻でできているため、丈夫で通気性・保湿性が高く、特に夏の使用に適しています。地球環境にも優しいですね。
32リットルという大容量でおしゃれなエコバッグが欲しい方におすすめです。
会社帰りにちょっとしたものを買いたいときは携行型エコバッグ
このエコバッグは、折り畳んだ時にとにかく小さい!簡単に手のひらサイズまで小さくすることができるため、通勤カバンやポケットに入れて持ち歩くことができます。容量も16リットルとそこそこあるのも嬉しいですね。ほかのエコバッグと違い、中身が見えないのもポイント。やや入口が狭いので、そこは注意が必要です。
会社帰り等にちょっとした買い物したい、そんなときに最適なエコバッグです。
保冷性などの付加機能が欲しいときは機能型エコバッグ
こちらのエコバッグは内側に保冷素材が使用されているため、暑い日にアイス等を購入しても安心です。また、「レジカゴ型」のエコバッグでスーパー等の買い物かごを覆うように付けられるため、会計後袋詰めする必要がなく時短になります。
せっかくエコバッグを買うんだったら機能性の高いものがいい という方におすすめです!
まとめ
7月からレジ袋が有料化しますが、地球環境のことを考えると、7月からではなく今からエコバッグの利用をするのもいいかもしれません。
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