2021年9月24日にAppleからiPhone13シリーズが発売されました。例年、新機能やデザインについて話題になる新型iPhoneですが、今年は例年とは異なる「違い」がありました。みなさんはご存知でしたか?
iPhone13 Pro Maxを購入したら、従来のiPhoneとの違いに気づいた
iPhone13 Pro Maxを開けてみよう


Apple製品をオンラインで購入するとシンプルなダンボールに包まれて届きます。
ダンボールを開けるには梱包テープを剥がします。すると中からiPhoneの箱が見えてきます。

このiPhone13 Pro Maxの箱を見ると従来との大きな「違い」にすぐに気づくことができます。その「違い」とはパッケージを包むビニールでできたシュリンクがないことです。
この商品はすでに開封済みなのでしょうか。いいえ、そうではありません。箱を取り出し、裏側を見てみると、小さな梱包テープが箱の上下にあることに気づきます。こちらもはがしていきます。


そして、箱を開けるとiPhoneが姿を現します。
iPhoneの液晶にはコーティングされた保護シートが貼られていました。


iPhone本体以外にはこれらが入っています
- 充電ケーブル(USB-C to Lightning 1m)
- SIMを取り出すためのピン
- 簡単な注意書き
- Appleのロゴシール
充電ケーブルは厚手の紙でまとめられています。iPhone本体があった箱はどこも紙でできたものになっていました。

iPhone13 Pro Max 開封で出たごみはこれ

iPhoneを開封して出たゴミがこちらです。
- ダンボール
- 梱包テープ
- 液晶保護に使われていたコーティングシート
iPhone13シリーズ以外のiPhoneや、現在発売されているその他のApple製品ではまだビニールシートのシュリンク加工がされています。順次、2025年までにシュリンクなしの梱包に置き換わっていくようです。
We eliminated the need for the outer plastic wrap by redesigning the packaging with a seal that protects the product during transit. This brings us one step closer to our goal of completely removing plastic from all our packaging by 2025.
輸送中に製品を保護するシールでパッケージを再設計することにより、外側のプラスチックラップの必要性をなくしました。 これにより、2025年までにすべてのパッケージからプラスチックを完全に取り除くという目標に一歩近づくことができます。
引用:Apple製品の環境報告書より(iPhone13 Pro Max)(PDFファイルが表示されます)
Apple社のSDGsへの取り組み
iPhoneの箱のシュリンクをなくして600tのプラごみを削減
Appleはこの取り組みによって600tものプラごみを削減できるとしています。
Apple製品の中で最も売れているのはiPhoneです。最も売れるiPhoneの箱からシュリンクをなくしたというのはAppleの強い意志の現れではないでしょうか。
さらに開封して出たごみ(梱包テープや液晶保護に使われていたコーティングシートなど)も、95%は繊維ベースですから環境への配慮がなされています。

その他のAppleのSDGsへの取り組み
みなさんの記憶に新しいところでは、2020年9月に発売されたiPhone12シリーズから端末の充電に必要なACアダプターが同梱されなくなったことではないでしょうか。
iPhoneを買い換えるたびにまだ使えるACアダプターが無駄になってしまうのは環境的負担が高いことでした。
これにより、例えばiPhone12では、パッケージの重量が39%減ったこと(iPhone12 Pro Maxでは33%)、パッケージそのものの大きさが小さくなったので1度に運べるパッケージ数が増えたことによって、輸送による二酸化炭素の排出量が削減しました。また、液晶を保護するコーティングシートをファイバー製のものに変更したのもiPhone12シリーズからでした。
その他にも梱包テープや液晶保護のコーティングシートに使われているファイバーを管理された森林から採取していたり、製品に使われているプラスチックや金などの一部にリサイクルされたものを使っていたりします。

その他、Appleの取り組みを詳しくご覧になりたい方はAppleの公式ホームページをご覧ください。
SDGsの脱プラスチックについて簡単解説
SDGs(エスディージーズ:Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称)への取り組みの一つとして、脱プラスチック(脱プラ)への動きが加速しています。
今回のAppleの動きの他にも、スターバックスでは一部のストローが紙製になったり、すかいらーくでは持ち帰り用のスプーンやフォークなどの食具が木製になったりと話題になりました。
こちらの記事では、脱プラスチックのメリットとデメリットについて簡単に解説しています。
まとめ
Appleのような世界的な巨大企業がSDGsへの取り組みを積極的に行うことはとても影響のあることです。同時にわたしたち個人レベルでもSDGsへの取り組みを小さいことから行っていくことが、地球の環境を守る・改善するために必要だと言えると思います。
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