ソフトバンクのLINEMOから小容量3GB, 990円のプランが登場し、auのpovoやドコモのahamoの動向が注目されていました。2021年9月13日についにpovoからも新料金プランが発表されました。内容を見ると、楽天モバイルやLINEMOのミニプランに徹底対抗したプランになっています。しかし、本当にお得なのでしょうか?人によってはデメリットの部分が多いかも…。今回はpovo 2.0のメリット・デメリットについて紹介します。
povo 2.0は基本料0円
月ごとにデータ利用量が違うあなたにも、今日だけたくさん使いたいあなたにも、とにかく節約したいあなたにも、全員に「あなただけ」の最適なプランを。だから、基本料ゼロから始めるオールトッピング
引用:povo 2.0 公式ホームページ
そうなんです。今回の新料金プランは従来のpovoが大刷新され、povo 2.0の名称で新サービスが2021年9月29日9:00に開始されます。
povo 2.0 よいところ
povo 2.0のよいところは、以下の通りです。
- 基本料が0円
- データトッピングが大幅に充実。60GBがもっともお得
- 契約可能な年齢が13歳以上に
基本料が0円
楽天モバイルでも2回線目以降は1078円かかるところ、このpovoは0円運用が可能です。ただし、楽天モバイルと同様に180日間以上利用がない(有料トッピングの購入がない・通話料やSMSの利用料が660円(税込)未満の)場合は、利用停止や契約解除となることがあります。また別途手数料などが発生する場合があるそうです。
データトッピングが大幅に充実。150GBがもっともお得
従来のpovo 1.0では、データ使い放題24時間(220円/24時間)とデータ残量がなくなったときに通信制限を解除するためのデータトッピング(550円/1GB/31日間)の2種類しかありませんでした。
しかし、今回のpovo 2.0では、1GB(390円/7日間), 3GB(990円/30日間), 20GB(2700円/30日間), 60GB(6490円/90日間), 150GB(12980円/180日間), データ使い放題24時間(330円/24時間)と大幅に拡充されました。
povo 2.0のデータトッピングを30日間換算すると、以下のようになります。
- 1GB(390円/7日間)→4.29GB(1671円/30日間)
- 3GB(990円/30日間)
- 20GB(2700円/30日間)
- 60GB(6490円/90日間)→20GB(2163円/30日間)
- 150GB(12980円/180日間)→25GB(2163円/30日間)
大容量に使いたい方は150GB(12980円/180日間)のデータトッピングがもっともコストパフォーマンスがよいです。UQモバイル、Y!モバイルの25GB(2970円/1ヶ月)よりもかなり安くなっています。
小容量で利用したい方は、1GB(390円/7日間)または3GB(990円/30日間)のデータトッピングがよいでしょう。
3GBから25GBの間(7GBや8GBなどのあたり)にデータトッピングの選択肢があるとよりよかったのですが…。
契約可能な年齢が13歳以上に
povo 1.0では20歳以上の個人でしたが、povo 2.0では13歳以上の個人に引き下げられました。ペアレントコントロールなどは十分にする必要があると思いますが、13歳以上の個人であれば誰でも契約することができます。
povo 2.0 悪いところ・注意点
povo 2.0の悪いところ・注意点は、以下の通りです。※オンラインプラン特有の悪いところや注意点は除いています。
- 通信制限速度が最大128Kbps
- データトッピング期限の短縮
- データ使い放題24時間は220円→330円への値上がり
- au, povo 1.0からの移行はSIMの再発行が必要
- 支払い方法はクレジットカードのみ
- 「各種サービス・その他」で利用できないものが多い
- povo 1.0 は新規受付が終了に
通信制限速度が最大128Kbps
公式ホームページには「データ超過時の回線速度」という表記ではなく「データ容量が0GBの場合の通信速度」という表記になっていますが、つまりは残りのデータ容量が0GBになった時の通信制限速度のこと。povo 1.0では最大1Mbpsだった通信制限速度がpovo 2.0では最大128Kbpsとなり、かなりのダウンです。
128KbpsとはLINEやテキストメッセージはやりとりできますが、SNSやYouTubeなどの画像付きサイトや動画は厳しい速度です。
LINEMOのミニプランが最大300Kbpsだったのに対してかなり厳しい値になっています。
データトッピング期限の短縮
今回、povo 2.0のサービス開始で、データトッピングが大幅に増えたことは一つの大きな魅力だと思います。しかし、注意していただきたいのは、データトッピングの有効期限です。
有効期限が31日間ではなく30日間, 90日間, 180日間になっている点です。1ヶ月は30日あったり、31日あったりしますので、毎月1日にデータトッピングを追加する、というやり方はpovo 2.0では通用しません。
その都度あるいは月に何回か、ユーザー自身の手で現在のデータ残量を確認したり、必要に応じてデータトッピングを追加で支払ったりというユーザー自身による主体的な活用が望まれます。
データトッピングをし忘れていると、通信速度が最大128Kbpsに激落ちしてしまいます。
データ使い放題24時間は220円→330円への値上がり
これまでpovo 1.0の魅力的なトッピングとして24時間のデータ通信使い放題というトッピングが220円で利用できましたが、こちらが110円の値上げで330円に。povo 1.0からのユーザーでヘビーに使っていた方は地味に痛いかもしれません。
au, povo 1.0からの移行はSIMの再発行が必要
eSIMは使用できますが、物理SIMを利用する場合は注意が必要です。auとpovo 1.0からの移行の場合は再発行してもらう必要があります。
支払い方法はクレジットカードのみ
povo 1.0では、「※1:auから移行された場合、au回線との合算請求/KDDIまとめて請求を引き継げます。」とありますが、povo 2.0の支払い方法はクレジットカードのみとなっていますので注意が必要でしょう。
「各種サービス・その他」で利用できないものが多い
povo 1.0では利用できていたが、povo 2.0では利用できないサービスが多くあります。詳細は下記のpovo 2.0とpovo 1.0を比較した表か公式ホームページをご覧ください。
povo 2.0サービス開始後にpovo 1.0の新規受付が終了することからも、auサービスとの切り離しがより加速しています。
従来からauのサービスを利用されていた方は、povo 2.0でも引き続き利用できるか確認をしてください。
povo 1.0 は新規受付が終了に
契約中の方は従来のpovo 1.0を引き続き利用することができますが、povo 2.0のサービス開始(2021年9月29日9:00〜)後は、povo 1.0は新規受付終了となりますので注意が必要です。
つまり、povo 1.0を契約したい方はpovo 2.0のサービスが始まる前までに契約をしなければいけません。
povo 2.0 と従来のpovo 1.0との違い詳細比較
公式ホームページに詳細がまとめられていました。povo 1.0と2.0の大事な箇所と違いを中心にまとめました。黄色く色塗りしてあるところが主なメリット、青く色塗られているところがデメリットです。
キャリア | au | au | |
サービス名 | povo 2.0 | povo 1.0 | |
基本料 | 0円 | 2728円 | |
データ量 | 0GB~ | ~20GB | |
データ超過時の 回線速度 | 最大128Kbps | 最大1Mbps | |
データトッピング料 (期限) | 1GB | 390円 (7日間) | 550円 (31日間) |
3GB | 990円 (30日間) | – | |
20GB | 2700円 (30日間) | – | |
60GB | 6490円 (90日間) | – | |
150GB | 12980円 (180日間) | – | |
データ使い放題24時間 | 330円 (24時間) | 220円 (24時間) | |
トッピング料 (期限) | DAZN使い放題パック | 760円 (7日間) | – |
smash.使い放題パック | 220円 (24時間) | – | |
通話料 | 22円/30秒 | 22円/30秒 | |
国内5分かけ放題 | 550円(1ヶ月間) | 550円(1ヶ月間) | |
国内かけ放題 | 1650円(1ヶ月間) | 1650円(1ヶ月間) | |
留守番電話 | × | × | |
着信転送サービス | × | ○ | |
キャリアメール | × | × | |
+メッセージ | ○ | ○ | |
eSIM | ○ | ○ | |
au, povo1.0からの移行 | SIMカードの変更が必要 | SIMカードの変更は不要 | |
テザリング | 無料 | 無料 | |
契約者 | 13歳以上の個人 | 20歳以上の個人 | |
海外利用 | 対応予定 | 対応予定 | |
auの家族割プラス | カウント対象外 | カウント対象 | |
申し込み・相談窓口 | オンライン | オンライン | |
auまとめトーク | 割引対象外 | 割引対象 | |
故障紛失サポート | 継続不可 | auからの移行なら継続可 | |
auかんたん決済 | △(提供予定) | ○ | |
auモバイル優遇割(auじぶん銀行の住宅ローン)、auご利用料金割引プログラム(au PAYマーケット)、au自動車ほけん auユーザー向け割引特典、auのiDeCo auユーザー向けポイント特典 | × | ○ | |
安心ナビ | × | ○ | |
auポイントプログラム ステージ制 | × | ○(毎月10スコア) | |
LINEの年齢認証サービス | × | ○ |
povo 2.0 デビューキャンペーン実施中!
初回購入データ量に応じてデータボーナスが付与されます。消費期限は短めですが、データボーナスで得た容量から消費していくので心配はありません。
エントリー期間は2021年9月13日から終了日未定となっています。
適用条件は、エントリー期間中に専用フォームにてエントリーすることと、povo 2.0 開通から14日以内にデータトッピングを購入することです。
詳細は公式ホームページからご確認ください。
まとめ
povo 2.0の登場でさらに面白くなってきたスマホの新料金プラン!今後は、サブブランドもなく、とにかく小容量プランが弱いドコモが、これらの動きにどう対応してくるのか注目されます。
過半数ユーザーが利用する~3GBの小容量プランについてはこちらから。
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